こんにゃくは低カロリー＆ヘルシーなことから、ダイエット中の便秘予防や摂取カロリー調整、生活習慣病予防を意識した食生活の改善に役立てられています。主成分は水分と食物繊維の一種であるグルコマンナンですが、不足しがちのカルシウムも含まれています。

厚生労働省のカルシウム推奨量では1日あたり650mg～800mgですが、現代人の平均カルシウム摂取量はそれに届きません。その原因には、生活習慣病が心配されるインスタント食品を中心とする食生活、食の多様化による偏った献立だと考えられます。また、日本の水は軟水であるため、飲み水に含まれるカルシウムも少ないです。

私たちの基礎となる骨や歯を作るカルシウムは、神経や筋肉の活動をスムーズにさせるうえで欠かすことのできないミネラルの一種です。摂取するカルシウムが不足すると、血中カルシウム濃度を一定にするために、骨から少しずつ供給されます。この働きによって直ぐに体調不良を起こすことはありませんが、長期間不足すると骨密度の低下が心配されます。

こんにゃくに豊富に含まれるカルシウムは、水酸化性カルシウムです。この水酸化カルシウムは、酸に溶けやすい性質を持っているため腸内で吸収されやすくなっています。そのため生活習慣病の予防を目的としたカロリー調整としてだけでなく、カルシウム補給においてもこんにゃくは最適な食材であると言えます。

必須栄養素であるカルシウムは、日本人が不足しがちな栄養素です。こんにゃくはこのカルシウムと食物繊維が豊富に含まれていますので、健康維持のためにも上手く食事に取り入れてみてください。